競技としてスポーツをやっている小中高生の中では時折 股関節または股関節付近の痛みを訴えるお子さんがいらっしゃいます。このような場合、本人さんも親御さんも「股関節」に問題があると思われがちです。整形外科に行くと大抵レントゲンを撮って「問題ないですね。」と言われ湿布を貰って帰って来ると言ったルーティンワークがあると思います。場合によっては「股関節内に炎症がありますね。」と言われる場合もあるかな?それでも、湿布を貰って帰って来ることには変わらないと思います。
確かに、股関節付近に強い痛みを感じたら、「股関節」に問題がある。と思うのが一般的だとは思います。でも、学生さんの場合は少し違います。このような場合には基本的には「大腿四頭筋」に問題があるケースが一番多いですね。練習のし過ぎ(オーバーユース)等で「大腿四頭筋」が通常よりかなり硬くなってしまう事があります。この場合「大腿四頭筋」が自分の意思とは無関係に、付着部(股関節部)を強く引っ張りますので、ここで炎症が起き痛みを発生させます。ですから、根本的な治療としましては「大腿四頭筋」を緩める事が出来れば改善が可能になります。改善とは書きましたが、ここまで出来れば治っているはずです。
野球やサッカーをやっている学生さんで股関節付近の痛みを訴えるお子さんは少なくありません。意外と多いものです。このような場合基本的には上記のように「大腿四頭筋」を緩めてあげると治ります。ただ、時折小さな肉離れを起こしているお子さんもいらっしゃいますので、この辺は注意が必要です。